素朴な疑問に向き合う遊び場:実験工房

・糸の伸び縮みに関する実験とERS

「学ぶのに、時間を費やしすぎるのは、怠惰である」

かのフランスの哲学者ベーコンは言いました。

教学では物理にかかわるERSという活動団体があることを知っているでしょうか。私たちERSは学ぶだけでなく、実験の考案、実験の考察、低回生の手助け、時に議論の展開を行う集団。ERSとは物理科の物理科による物理科のための活動団体なのです。

時間が経つのは早いもので、2023年秋セメスターが始まって早2ヶ月が経過した今日でありますが、この間に我々ERSは一回生が授業で行う実験の改善案、仮説を立てて一連のプロセスから得られた結果からの考察を話しあったりしていました。

週一回程度でBKCキャンパス内のエクセルという2階建ての無機質で飾り気のない建物で主に一回生にやってもらう糸を木の棒から垂らして糸の先に重りをつけて高さを変えて落とす動的な実験と糸にのせる重りを重たくしていく静的な実験の2つを実際にやってみました。

重りを糸にぶら下げていく静的実験、重りを重ねる静的実験、何度も試行を重ねてデータをとりました。得られたデータから話し合い考察、結果でまとめる。

人によってはかなり地味な実験に見えるかもしれませんが、実験を通して見つかる法則、関連性が可視化されていく感じが面白かったです。

改善案として実験の途中で棒に取り付けるときと重りに取り付けるときに必要な糸の輪っかの結び方の簡略化に成功しました。これによって実験を行う際の下準備の効率化で実験以外の作業で実験そのものに負の印象を抱く生徒の削減に繋がったといえるのではないでしょうか。

それと、上回生と修士の先輩からのアドバイスで糸を静的の実験なら釣り糸を使ってもいいかもしれないという指摘がありましたが、これについては進捗がありません………

 

(糸の結び方)

 これからの予定ですが、糸引き実験がある程度納得いくまで終わったら、次は物理科の授業でやってもらう新たな実験を考えることを検討しています。

物理科学科の教員である池田さんとERSメンバーを中心にして、ある人は電気、音、発電だったりと色んな分野からの実験の案をすでに考えていてくれたりします。(これまでの傾向では、いつも電気系の実験の案が出るのはいいが途中でどう実験を作るのかに難航し破棄されてきたらしいので今回はどうなるでしょうか。(池田 談)楽しみですね…

3人いれば文殊の知恵なんて言うくらいですから、きっとそれなりのものはできるだろうと私は考えています。

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