2024年、こちらは暑さ引かぬ酷暑の日から一転し、寒さが肌身を突き刺すような秋の感覚が1年越しに戻ってきた本学期。あちらでは、中東問題、ドイツの極右政党の台頭、ウクライナ戦争の激化。世界情勢は大きな局面を迎えています。それを踏まえて、皆さんはどうお過ごしで。そして、どのように過ごされるおつもりでしょうか。そんな中にあって、今回のハイライトは立命館大学物理科の一回生の皆さんを照らします。特に、彼ら彼女らの電磁気学に関連した実験にフォーカスを当てられるようです。
一回生の受講する電磁気学入門では、コンデンサーなどを主に扱った実験と並行して、それに付随した電磁気学のさわりの部分の授業が展開されています。ESである私は主に授業のほうにいるのですが、第6回目からの教員の滝沢さんは授業で受講者の皆さんに対して、数式が示す物理的な意味を重視して出来るだけ分かりやすくなるように教えて下さっていました。例えば、电磁誘導の式をベクトル解析の知識を使い表すと、rotationの部分が出てきますが、滝沢さんは風車?歯車?の図を使って回転の直感的な考え方を丁寧に受講生の一回生の皆さんに示唆されていました。教員の平井さんも同様にです。客観的に見て、とても丁寧でした。あたかも託児所にいる生まれたばかりの赤子を連想してしまった程です。
実験のほうでは、聞いた限り、実験の正しい書き方、描き方を平井さんやそのESさんが、耳が痛くなるほどに喚起しているらしいです。しかしながら、本ページをご覧の本講義を受講する一回生がいるならば言いたいのですが、その前座である名前は綺麗に書きましょう。というのも、どのような授業にも言えることではあるのですが、あなた方の出席に関わるからです。出席に関わる名前や学籍番号を丁寧に書かずして、どのような素晴らしいレポートや考察が書けるというのでしょうか。十分に留意してもしきれない程に留意してください。
さて、そのような話は置いておいて、皆さんの気になるであろう実際の実験風景が次の写真です。
皆さんの目にはこの写真はどう映るのでしょうか。大抵の方が実験を行っている学生だと考えるはずです。実際にその通りです。物理科学科では、このようなことを一回生から取り組んでいるわけであります。時に、実験工房はエクセルという非伝統的な不調和様式の建物内にあることをご存じでしょうか。草木の蠢動すら感じさせぬ無機質な空間。そんな片隅で試行錯誤の繰り返しが日夜行われていると聞くと、トラディショナルな実験が頭をよぎるような気がしますし、実際そうな訳ですが。ちなみに彼は写真を撮られることに対して乗り気で、撮影する側の私としては非常に助かりました。ご協力誠に感謝いたします。
話は変わりますが、実験を現在進行で行っている今年の1回生の彼ら彼女らの専らが平成17年生まれであるということに驚きが隠せません。素直に、驚き山の7合目といったところでしょうか。つまるところ、大学生活なぞは人生の中のひと時なのだと身に染みて感じている次第です。率直に、時が経つのは早いといった俗な表現が最も似合う感情をその事実に対して抱きましたが、全てを話すにはもしかすると、かの有名な巨人ガルガンチュアの口を借りなければ語ることさえ不可能であるのかもしれません。しかしながら、そのような事柄に対して、全てを語るとなれば誰かの第七因子に引っかかってしまいかねない、つまりは危険な決闘要因の引き金になってしまうため、どちらにせよ語るのは控えます。
話を戻しますが、現在1回生の皆さんは、来年には電磁気学が本格的に始まります。物理科の教員曰く、力学、電磁気学、熱力学、量子力学は物理科学科の学生にとって必須の、当然熟知しておくべき科目であるらしいので、無論、本授業を疎かにすることのないように。それすなわち、本科目とあなた方がジュノーの車を引くあの二匹の白鳥であると考えることと同義と言えば理解に事足りるでしょうか。